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国立大学法人群馬大学パブリックヘルス学環
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学環長挨拶Message

学環長挨拶

皆さまと共に歩み、より健康で持続可能な未来を創造する

パブリックヘルス学環長 齋藤 貴之

人類の歴史は感染症との闘いの連続であり、特に2020年以降の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、その重要性を再認識させる出来事となりました。COVID-19は、高齢者や基礎疾患を持つ患者において重症化が顕著であり、臨床医学だけでなく、予防や医療行政の重要性も浮き彫りにしました。地域ごとに異なる医療資源や地理的条件に応じた感染症対策が求められる中、予防医学、疫学、公衆衛生学の専門知識を持つ人材の育成が急務となっています。しかし、日本においては、これらの専門家を育成する教育機関が不足しており、とりわけ群馬県を含む北関東地域ではその課題が顕著です。地域の健康促進と充実した医療体制の構築には、公衆衛生の専門家育成が急務です。

このような背景のもと、群馬大学は2024年4月、大学院医学系研究科と大学院保健学研究科の緊密な連携と協力のもと、パブリックヘルス学環を設置しました。本学環では、パブリックヘルスに関する体系的な教育課程を編成しています。具体的には、公衆衛生学におけるコア科目とされる5領域(疫学、生物統計学、医療政策学、社会科学・行動科学、環境保健学)を教育専門コア科目として設定し、関連する科目を連携開放科目として設置しました。また、共通科目として「データサイエンス」を配置することで、ヘルスデータサイエンスに関する知識と技術を修得できるようにし、さらに「レギュラトリーサイエンス」を必須科目とすることで、現象の成因や機構、量的・質的な実態、さらにはその有効性や有害性の影響を的確に測定・評価する手法を学べるようにしました。これらを体系的に学ぶことで、国際的な舞台や地域行政を通じて、総合的に人々の健康に貢献できる知識や技能の修得を目指しています。

さらに、本学環は、地域や国内外のパートナーと協力し、研究活動を通じて新たな知見を生み出すことを目指しています。これにより、地域社会のニーズに応じた実践的なソリューションを提供し、広く社会に貢献することを目指しています。群馬県、市町村、医療保険者とともに、ヘルスビッグデータを用いた健康課題を解決するための実践的保健学人材育成プロジェクトを開始しました。

群馬大学パブリックヘルス学環は、学生、研究者、そして地域社会の皆さまと共に歩み、より健康で持続可能な未来を創造するための拠点として、今後も発展を続けてまいります。どうぞ、引き続きご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

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